この章の学習目標

読み終えたら、できること。

  • 「見せたい関係を決める」の意味と理由を、具体例で説明できる
  • 「順番が必要なら番号を使う」の意味と理由を、具体例で説明できる
  • 「見た目にも意味を持たせる」の意味と理由を、具体例で説明できる

章内を一度に読まず、見出しごとに例を説明してから先へ進んでも大丈夫です。

この章の目次

WHY / なぜ学ぶ?

身近な「なぜ?」から。

同じ数字でも、表にするかグラフにするかで読み取りやすさが変わります。見た目の美しさだけで選ぶと、伝えたい差や順番が隠れることがあります。目的に合った表現を選ぶ練習をします。

BIG PICTURE

この章の全体像をつかもう。

内容の性質を見て表現を選び、色・大きさ・配置で構造を補い、軸や単位で正しく読めるようにします。表現の選択は装飾の後ではなく、理解を設計する作業です。

アプリ教材の単元原図

まず、図で全体像をつかもう。

図の見出しと、下の本文の見出しを対応させて読みましょう。原図には発展事項も含まれます。この章の確認範囲は本文と代表3問です。

アプリ教材の制作原図を加工せず掲載しています。図の文字コードの固定バイト数などは例で、方式により異なります。本文の条件と併せて確認しましょう。本文は2026年10月に整理したWeb用解説です。

THREE KEYS

まず押さえるのは、3つ。

章の細かい用語は、この3つの考え方に結び付けて読み進めましょう。

01

見せたい関係を決める

項目比較、時間変化、2量の関係では適した図が違います。

たとえば:人数比較は棒、気温の時間変化は折れ線、身長と体重は散布図が一例です。

02

順番が必要なら番号を使う

並列の要点と、前後を入れ替えられない手順を区別します。

たとえば:端末設定は1→2→3と番号を付け、抜けを確認できるようにします。

03

見た目にも意味を持たせる

色や形が何を意味するか統一すると、構造や操作を見つけやすくなります。

たとえば:同じ種類の項目は同じ形にし、押せる場所はラベルでも示します。

THINK WITH A DIAGRAM

図を読みながら、考え方を追う。

Web用の補助図。アプリの原図を加工したものではなく、この章の具体例を説明するために作成しています。
違いと役割を比べよう
伝えること候補選ぶ理由
3クラスの人数棒グラフ項目の大きさを比較
1日の気温折れ線グラフ時刻に沿う変化
設定手順番号付きリスト順序と抜けを確認

表が収まらない場合は横にスクロールできます。

2-2-1

図・表・箇条書きの役割

図は位置や関係、表は項目の比較、箇条書きは要点の整理に向きます。操作に順序があるなら番号付きリストを使います。「設定→接続→確認」の順番が入れ替わると失敗する場合、普通の箇条書きより順序を明示できます。見栄えだけで選ばず、読者に何を読み取ってほしいかを先に決めましょう。

2-2-2

グラフの種類と使い分け

棒グラフは項目の比較、折れ線グラフは時間変化、散布図は2つの量の関係に適します。質的な2項目ならクロス集計表や、割合を面積で示すモザイク図も使えます。グラフの軸、単位、母数、期間を示し、棒の長さだけで結論を急がないようにします。

2-2-3

色・形・サイズによる表現

色・形・大きさを変えると、同じグループや重要度を示せます。押せるボタンらしい形やラベルは、操作を示すシグニファイアとして働きます。色を変えすぎると意味が分からなくなるため、何を表す色かを決めます。色だけに頼らず、文字や線の違いも併用しましょう。

重要語句を整理しよう。

この章で押さえる重要語句
語句意味混同しやすい点
表項目を行や列で整理する表現。値を正確に比べやすい。
棒グラフ項目の量を棒の長さなどで示す図。基準や目盛りを確認。
折れ線グラフ順に並ぶ値の変化を線で示す図。時間変化などに使う。
散布図2量の組を点で示す図。カテゴリの単純な割合と区別。
モザイク図カテゴリの組合せの割合などを面積で示す図。何の割合か凡例と軸を確認。
シグニファイア操作の場所や方法を知らせる手掛かり。見た目だけの飾りと役割を分ける。

表が収まらない場合は横にスクロールできます。

WORKED EXAMPLE

一緒に解く:手順と理由を確かめよう。

1組30人、2組35人、3組32人を比較したい。表と棒グラフをどう使い分けますか。

  1. 比較するのは時間ではなくクラスごとの人数です。
  2. 棒グラフなら多い少ないを見つけやすくなります。
  3. 正確な人数の参照が必要なら表や数値ラベルも添えます。
  4. 軸に人数と単位「人」を示します。
途中の値・条件を、表に残す
クラス人数読み取り
1組30人基準
2組35人最も多い
3組32人1組との差は2人

表が収まらない場合は横にスクロールできます。

目的が全体比較なら棒、個別の値の参照なら表が有効です。

ここで間違えやすい。

TRY IT YOURSELF

次は、自分の言葉で。

2つの数値の関係を点で表すグラフは?

考え方と答えを確かめる

散布図です。各点が2つの値の組を表します。軸と単位も確認します。

理由まで言えたら、下の代表3問へ進みましょう。

CHECK YOUR UNDERSTANDING

代表3問で、確かめよう。

アプリ収録の問題から3問を選定。章内のすべての項目を出題するものではありません。解答・解説はこのページで確認できます。

Q1 · 代表問題「スマートフォンの初期設定手順」を説明する場合、箇条書きよりも「番号付きリスト」を用いるべき理由として、適切なものはどれか。
考え方のヒント

操作の順番を変えると、結果に影響するかを考えよう。

図解で考え方を見る解答を含みます+

対応するアプリ教材の原図を加工せず掲載。タップで全体を拡大できます。

Q2 · 代表問題「通学手段(徒歩、自転車、バス)」と「住んでいる地域(A町、B町、C町)」という2つの質的データ(名義尺度)の間の関連性を可視化する手法として、最も適切なものはどれか。
考え方のヒント

二種類の分類の組み合わせごとに、人数や割合を表す方法を考えよう。

図解で考え方を見る解答を含みます+

対応するアプリ教材の原図を加工せず掲載。タップで全体を拡大できます。

Q3 · 代表問題スマートフォンの画面設計において、ボタンの「形」や「色」が利用者に操作を想起させる役割を何と呼ぶか。
考え方のヒント

ボタンの見た目から、どんな操作ができると分かるか考えよう。

図解で考え方を見る解答を含みます+

対応するアプリ教材の原図を加工せず掲載。タップで全体を拡大できます。

解答・解説だけ読む

問1:A

情報の結びつきが「順序(ステップ)」である場合、番号付きのリストで表現するのが適切です。設定手順のように、前の工程が終わらなければ次に進めない情報を扱う際、番号を用いることで時間的・論理的な前後関係を受け手に正確に伝えることができます。対して、箇条書きは項目の独立性が高い「並列」の関係に適しており、手順の説明には不向きです。

問2:C

質的データ×質的データの組み合わせにおいて、その比率や関連性を端的に可視化するには、分割表(クロス集計表)をグラフ化したモザイク図やマリメッコチャートが用いられます。散布図は量的データ×量的データ、箱ひげ図は質的データ×量的データの組み合わせに適した手法です。

問3:D

利用者に適切な行動を誘導する役割を持たせたデザインを「シグニファイア」と呼びます。例えば、画面上の要素が「押せそう」に見える形状や色をしていることで、利用者は説明書を読まなくても操作方法を理解できます。これはユーザエクスペリエンス(UX)の向上に直結します。

YOUR NEXT STEP

理解できたら、別の問題でも。

この章の考え方を、条件の違う問題でも確かめましょう。情報1アプリでは分野別の演習と間違えた問題の復習ができます。

無料でアプリを入手 iPhone・iPadはApp Store、AndroidはGoogle Playへ。PCではストアを選べます。運営者が開発するアプリです。各OSの機能と利用条件はストア掲載をご確認ください。

説明できたら、この章は完了。

  • 「見せたい関係を決める」の意味と理由を、具体例で説明できる
  • 「順番が必要なら番号を使う」の意味と理由を、具体例で説明できる
  • 「見た目にも意味を持たせる」の意味と理由を、具体例で説明できる

迷った項目は本文・図解・例題へ戻り、答えを見ずに説明し直してみましょう。

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出典・教材について

本サイトの26章は、アプリの分類を用いた補助教材です。検定教科書や公式の章立てではありません。問題と図解は運営者のアプリ教材から選定し、問題ID・選択肢・正答を保持しています。共通テスト過去問の転載ではありません。

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